⑤花様年華 考察<RUN>
※以下、花様年華Note・漫画 花様年華<SAVE ME>ネタバレ注意
これまで書いた記事
前回の記事
以前にもRUNに関して考察を書いたのですが、prologueを考察し直すにあたってRUNの考察もかなり変わりましたので、一度書き直したいと思います。
全体的に書き直しましたので、過去の記事は非公開にいたしました。
変わっていない所はそのまま載せていますので、新しいバージョンだと思っていただければと思います。
目次
時系列
まず始めに、RUNの時系列はいつなのか考えてみましょう。
ここで頭に入れておきたいのが、前回の記事にも書いたとおり、タイムリープ後であれば必ず22年4月11日以降であるということ。
そうでなければそれ以前の“彼らの本当の過去”です。
つまり、INUに描かれているような学生時代、もしくは、タイムリープ後の世界の2択になります。
ナムジュンがコンテナで暮らしていることから、引っ越す前の学生時代ではないことが分かります。
そしてタイムリープ後だと裏付ける部分として、ナムジュンは拘置所に入っておらず、皆と再会していますね。そしてジョングクやユンギも生きています。
学生時代ではなく、尚且つINUとも過去が変わっています。
RUNはタイムリープ後の世界線と考えて間違いないかと思います。
ではPrologueとの前後関係はどうでしょうか。
私は前回の記事で、RUNはPrologueよりも後のタイムリープと書きました。
しかし色々考え直してみた結果、時系列としては
INU → <タイムリープ> → RUN → Prologue
では無いかと思っています。
その理由について書いていきたいと思います。
MVの構成
RUNのMVは頻繁に何度も切り替わるシーンが印象的です。
それぞれのシーンが分散されているため一見分かりにくいですが、編集して繋げてみたりするとストーリーが分かってきたりします。
まずは大まかにシーンを分けてみたいと思います。
- 水面に落ちるテヒョン・水の中でもがくテヒョン
- 部屋で遊んでいるシーン
- 二人ずつで分かれているシーン
- 草原やトンネルのシーン
ざっくり分けるとこの4つのシーンで構成されていると思います。
分け方としては、主に彼らの服装などによって別日と思われるもので分けています。
今回は、そもそもこれらがどういったシーンなのか、RUNのMVが何を描いているのか、それを考えながら進めます。
ではまず、二人ずつに分かれたシーンから見ていきます。
これらのシーンは花様年華におけるペアである、ユンギとジョングク、ナムジュンとテヒョン、ホソクとジミンで分かれています。
一つ一つ見ていきましょう。
ユンギとジョングク
ユンギとジョングクの喧嘩シーン。
個人的にこのシーンはとても大事なシーンだと思います。
"ユンギとジョングクの喧嘩"と書きましたが、どちらかと言うと辛そうなのはジョングクの方ですよね。
ジョングクはユンギを止めようとしているように見えます。
この"ユンギとジョングクの喧嘩"については、花様年華NOTEに記載があります。
正確には喧嘩ではありませんが、このシーンを連想させるソクジンの日記があります。
ソクジンがタイムリープを始めてから、皆を救うために何度も何度も同じ時を繰り返していました。
花様年華NOTEや漫画<SAVEME>などから見るに、ソクジンがタイムリープによって過去を変えてたとしても、必ず起こってしまう出来事、というのはあるようです。多少の事では未来は変わらないという事でもあります。
ソクジンがタイムリープを始めた時点で知っていた不幸は5つ。
- ナムジュンが客と揉める
- ジョングクが死ぬ
- ユンギが死ぬ
- ホソクが事故に遭う
- テヒョンが逮捕される
ジミンはその時点で消息がわからない為、ソクジンはある程度時が進むまで、ジミンに一体何が起こっているのかは知りませんでした。
そして不幸が起こる原因をソクジンが知っているのは、ナムジュンのみ。
その為ソクジンはナムジュンから助けようとしました。
ナムジュンの事件とジョングクの自殺は同日に起きました。
ソクジンが客と揉めそうになっていたナムジュンを助け、ビルの屋上から落ちそうになったジョングクを助けた後、ジョングクの元へユンギから電話が来ます。
しかしその相手はユンギでは無く「火事で怪我を負ったユンギが病院に運ばれた」という病院からの電話でした。
結果、ジョングクとソクジンが病室に駆けつけた頃には、ユンギは命を落としていました。
ソクジンはナムジュンとジョングクの次に、ユンギを助ける為に動き出します。
しかし、ユンギだけは一筋縄ではいきませんでした。
ユンギが自殺に至ってしまう原因は、ユンギ自身の葛藤の中にあったからです。
ナムジュンやジョングクのように、外的要因があった場合はそれを未然に防ぐことで対処ができましたが、ユンギの問題は自身の中にありました。
そのため、タイムリープの度に自殺を謀る場所が変わったり、日付が違っていたりと防ぎ切ることができなかったのです。
※ユンギの自殺未遂は、上記のように4月11日に起こっている場合もありますが、大体は5月に起きているようです。日にちもズレていたり統一性がありません。
ユンギの自殺を防ごうと、ソクジンは何度も行動を起こしましたが、ユンギの心まで救うことはソクジンには出来ませんでした。
何故なら、同じ苦しみを抱えていないソクジンには、ユンギの波乱に富んだ苦しみを推し量ることは出来なかったからです。
俺マジで死んだんだ
これで助かったって思いました
地獄よりもっと地獄みたいな現実から抜け出してやっと楽になれるって思いました
どうしてですか?
放っといてくれればよかったのに
火の中からユンギを助けた後、ソクジンが病室で目覚めたユンギから言われた言葉です。
ソクジンは、これだけではダメだったのだと気付きます。
何度も失敗を重ね、ソクジンは挫折よりも先に、もう一生ユンギを助けることは出来ないのではないかと絶望を抱きました。
そんな中ソクジンは、ユンギが部屋に火をつけようとした時、部屋に入ってきた小さな鳥が壁に激突し、血を流し地倒れるのを見たユンギが、火をつけることをやめ、部屋を去っていく所を見ます。
この小さな鳥が、ユンギの自殺を阻止したのです。
それを見てソクジンは考えつきました。
ユンギの自殺に関わる全ての変数がユンギの内部にあることが問題ならば、そのうちのひとつを外に引き出せばいいのではないか
しかしそれを実行するには、自分ひとりの力では不可能でした。
そして思い浮かんだのが、ジョングクでした。
高校時代、皆で初めて海に行った時、工事音で何も聞こえない中、皆で海に向かって夢を叫びました。
その時、ジョングクはユンギに対して何かを言っていたのです。それをソクジンは聞き取ることが出来ませんでしたが、ジョングクにとって大事なことだったことは分かっていました。
その時、何故ジョングクはユンギに言ったのか。
ソクジンは今となって、その理由が分かったのです。
ジョングクを救ったのもユンギだったのだ
ふたりは同じ眼差しをしていた
そう思ったソクジンは、ジョングクがユンギの元に向かうように仕向けました。
他人との関わりを閉ざそうとするユンギの元へジョングクを行かせることは、ジョングクを傷つけることにも変わりありませんでした。
二人は何度も衝突しました。時には、ジョングクがユンギを見限り、それが原因でユンギが火に飛び込むこともありました。
RUNの二人の喧嘩シーンは、そういった頃を描いたものだと思います。
ジョングクはユンギを止めようとしたが、ユンギはそれを拒み出ていってしまった。
ソクジンがこの日記を書いているのは、22年5月2日。
MVのこのシーンがいつかは分かりませんが、この日辺りで考えていいと思います。
ホソクとジミン
ホソクとジミンのシーンは病院だと思われます。
この時点でホソクとジミンは2年ぶりの再会をしていることから、大体の日付を予想する事ができます。
ホソクがナルコレプシーが原因で入院するのは、22年5月10日。
そしてたまたま外科病棟に移っていたジミンとベッドが隣になり、二人は再会します。
この日が22年5月11日。
ホソクとジミンが再会することは、7人がまた集まるようになるためには非常に重要です。それまでジミンは消息不明のままで、ソクジンすらジミンが今どこで何をしているのか知りませんでした。
ホソクはみんなを繋ぐキーパーソン的人物でもあります。
この運命的な再会は、ジミンにとっても、みんなにとっても大きな出来事です。
ナムジュンとテヒョン
シャッターにグラフィティをするテヒョンと、それを見ているナムジュン。
警察に見つかり一度捕まるも、二人で逃げ出します。
テヒョンがグラフィティで警察から逃げるのは、そう珍しくもないようです。
その中でも漫画で似たようなシーンがあるのは、22年5月11日。
漫画では警察から逃げてきたテヒョンが、ナムジュンのいるコンテナに逃げ隠れ、泊めてもらうといったシーンなので少し違うのですが、この事がきっかけでナムジュン達はホソクやジミンと再会することにもなる、大事なシーンでもあります。
部屋で遊んでいるシーン
部屋で遊んでいるシーン、としましたが具体的に言うとこのシーンです。
皆、服装も少し派手で部屋の中で楽しそうに遊んでいますね。
このシーン、まるでパーティのようだなと思いませんか?
私は一体なんのパーティなんだろうと思い、思い返してみました。
NOTEや漫画で彼らがパーティをしているシーンは3つです。
ひとつひとつ見ていきます。
病院で行ったジミンの誕生日パーティですが、これは本当にジミンの誕生日を祝っていたわけではなく、ジミンを連れ出すためにユンギが看護師についた嘘でした。
そのシーンはEuphoriaのMVで描かれているため、候補から除外します。
そしてジョングクの退院パーティですが、これはEuphoria以降の話になります。
そうすると時が経ちすぎているため考えにくいです。
このことから最も考えやすいのは、ジミンの退院パーティです。
このシーンに車椅子が出てくるところから考えても、退院パーティかと思われます。
ジミンはホソクと再会したことをきっかけに、みんなの力を借りて病院から抜け出します。
ソクジンは初め、ジミンの未来を大きく変えてしまうことに戸惑い、ジミンを脱出させようとするみんなを止めたこともありました。
ですがその後、ジミンがバスタブで自殺未遂をするところを見てしまいます。
そこでようやくジミンから「外に出たい」と言う言葉を聞き、ソクジンはジミンを病院から連れ出すこととなります。
漫画では狭いコンテナの中で、ホソクが持ってきたファーストフードでパーティをして、外では花火をしました。
このシーンは実はINUのMVに非常にそれっぽいシーンが出てきます。
そのため、ジミンの退院パーティはINUで描かれていたのか?とも思ったのですが、そう考えると時系列がごちゃごちゃになってしまいます。
INUはみんなで遊んでいるというイメージで、ジミンが主役のようには見えない事も引っかかります。
NOTEの中に「パーティではいつもホソクがツースターバーガーでハンバーガーを買ってきてくれた」と言ったような記載があったので、これが彼らのパーティの定番なのかもしれません。
私がRUNのこのシーンが、ジミンの退院パーティではないかと思ったもう一つの理由があります。
それがバスタブのシーンです。
枕投げのあと、ジミンがバスルームの扉を開けると、既に中には6人がいます。
そしてソクジンがジミンの手を引き、みんながジミンをバスタブに入れます。
どうしてジミンなのだろう、と思った時に、彼が主役だったのではないかと思ったのです。
ジミンは病院のバスタブで入水自殺を起こします。それを知っているのはソクジンだけですが、このシーンはINUのジミンのシーンを彷彿とさせます。
そしてジミンの他に、テヒョンもバスタブに入ります。
奇しくも、テヒョンも水の中で溺れるシーンがあるんですよね。
そういった理由から、ジミンの退院パーティだと仮定すると、推測できる日にちは22年5月15日です。
水の中のテヒョン
RUNのMVの中でも特に印象に残るのが、水の中で藻掻くテヒョンのシーンです。
MVはテヒョンが背面から水に落ちるシーンから始まります。
このシーンはPrologueの最後を彷彿とさせ、その続きかのように思えます。
上記の考察に日付を書いたのには理由があります。
見て分かるとおり、これらのシーンは全て22年の5月に起こっている出来事で、かなり近い時期に起こっています。
ユンギとジョングクの喧嘩 → 5月2日
ホソクとジミンの再会 → 5月11日
テヒョンが警察に捕まりかける → 5月11日
ジミンの退院パーティ → 5月15日
そして、テヒョンが展望台から海へ飛び降りる日。
それは22年5月22日です。
これはPrologueので考察詳しく書いていますが、ソクジンは最後、テヒョンだけを救うことが出来ませんでした。
テヒョンの不幸を知っていながら、彼のSOSには気づかなかったのです。
時系列で見ると、RUNのほとんどのシーンがPrologueよりも以前であることがわかります。
Prologueに至るまでのタイムリープが描写されているのが、RUNのMVだと考えられます。
草原やトンネルのシーン
RUNではこれらのシーンの他に、トンネルで悪さをしているシーンや、草原で寝そべったりしているシーンもありますね。
この時の服装は他のシーンとも違うため、別の日だと考えられます。
これらのシーンですが、探してみたもののNOTEや漫画の中に似ているシーンが見つかりませんでした。
強いて言えば、ファーストフードを食べている所でしょうか。
雰囲気的には退院パーティの続きとも思えますし、彼らが再び集まれるようになってからということは間違いないかと思います。
では他のシーンや、細かい演出を見ていきましょう。
その他の演出
壁に書かれた文字
花様年華のMVでは、壁に書かれた文字に何か意味が含まれている事が多いです。
よく見てみないと分からない部分ではありますが、あまりの細かい演出に驚くばかりです。
RUNのMVでも気になる文字があります。
後ろの壁に英文がいくつか書いてあります。
”WASTED YOUTH”
”ENTER THE VOID”
“Wasted Youth”は直訳すると「無駄な青春」
”ENTER THE VOID”というフランス映画があります。
この映画は日本の歌舞伎町が舞台です。薬物の売人をしていた主人公が警官に射殺され、魂が永遠に街を彷徨うという話。R18のかなりヘビーな内容のようなので、見られる方は注意。(私はこの類が苦手なので見られた方のレビューなどを見て少しだけ把握した感じです)
この映画の大きなテーマは「死後」と「輪廻転生」
この映画が指す”The Void”は「無」ということらしいです。
頻繁にカットインするテヒョンの死の間際。
”ENTER THE VOID”はテヒョンの魂がこの世を彷徨うことを指し「無駄な青春」というのはソクジンの失敗を表しているのかもしれません。
この失敗というのは彼らを救うことが出来なかったということです。
現に本当にこのMVがPrologueに繋がっているとすれば、この青春は無駄になってしまいます。
この辺りの文字はその後のWingsなどにも繋がってきそう気がします。
そっちは全く考察に手をつけていないため、予想でしかないですが。笑
トランプタワー
このトランプタワーのシーンはとても重要なシーンです。
トランプタワーがテヒョンに壊され、ソクジンは何かに気がついたような表情をします。
トランプタワーは他にも出てきますね。
ユンギとジョングクの喧嘩シーンの直後です。
流れで見てみましょう。
そしてユンギが鏡に向かって椅子を投げ、それによって鏡がバラバラに割れます。
その直後にトランプタワーが崩れ、ソクジンが映ります。
この一連の流れは、しっかりと関連づけて見るべきだと思います。
トランプタワーが意味していること。
トランプタワーを作るのはとても難しいことですよね。
彼のしている「全ての過ちを正す」という行為はとても難しいことです。
ソクジンがしているタイムリープの事を表していると考えられます。
トランプタワーが崩れるこのシーンはソクジンのタイムリープが失敗したことを表している様に感じます。
正確に言うと、ソクジンが今回のタイムリープで「彼らを救えなかった」という意味の失敗です。
そしてもう一つ理由があって、この「鏡を割る」という行為です。
別のコンセプトのMVや、最近の物に至ってもガラスが割れる音やシーンは多く用いられているように感じます。
鏡が割れる音や砕けるシーンは、ソクジンのタイムリープを連想させます。
ガラスが割れるような音は、ソクジンがタイムリープに失敗した後、その世界が崩れる音でもあります。
ソクジンのタイムリープが失敗した時、彼はこの音を聞いているのです。
”ガラスが割れた音”がした後、”トランプタワーが崩れ”、ソクジンの何かを察したような表情。まるでタイムリープの失敗を表しているようです。
鏡を割る直前に映るのはスメラルドの花。
この花は架空の花で、花言葉は「伝えられなかった本音」です。
ユンギが出ていった部屋で、ジョングクの前には楽しんでいる自分たちがいます。
このシーンは過去の楽しかった日々が戻ってこないことを意味しているのかと思っていましたが、今回の考察の時系列で考えると喧嘩の方が先になります。
ジョングクがユンギを止められなかった事により、ジミンの退院パーティが行われる未来は無くなりました。
そういった意味にも捉えられそうです。
そしてこのトランプタワーがテヒョンによって壊されてしまうというのが、Prologueの展開を知っていると、何とも勘繰ってしまいます。
この世界線は、テヒョンによってタイムリープが起こってしまうからです。
蝶のトランプ
トランプはナムジュンのシーンでも出てきます。
彼がコンテナの扉を開けると、大量の羽と一枚のトランプ。
この羽根は枕投げのシーンを思い出しますね。
トランプに描かれているのは蝶は、キリスト教では「復活」を意味し、仏教では「輪廻転生」の象徴。ギリシャでは魂や不死の象徴だそうです。
花様年華のMV中、この蝶が出てくるシーンが何度かあります。こういった意味があるとも考えられます。
テヒョンの既視感
花様年華シリーズを考察するにあたって、明らかに周りと違うと分かるのはソクジンとテヒョンです。
ソクジンについては一目瞭然てすが、気になるのはテヒョンです。
そのシーンが分かりやすく描かれているのが、テヒョンがグラフィティをし、ナムジュンと共に捕まるシーン。
気になるのが、ナムジュンを見たテヒョンの表情です。
ハッとしたような表情。何かに気がついたようにも見えます。
ではそれは一体何だったのか。
恐らく彼らは同じ行動を何度もしているでしょう。
それはソクジンが何度もタイムリープをしているからです。
普通であれば、テヒョンはそれらを覚えていません。
しかし、テヒョンに”何か”が起こっていたとしたら。
その"何か"について、花様年華NOTEに記載があります。
タイムリープ後の世界線で、テヒョンにはあるひとつの出来事が起こっています。
テヒョンは悪夢を見ていました。
それは非常にリアルで、ユンギが死に、ジョングクが飛び降り、ナムジュンが喧嘩に巻き込まれるという夢でした。
あまりにも生々しすぎて「夢が現実で、今が夢なのではないかと思ってしまう」
そうテヒョンはナムジュンに話していました。
なんとテヒョンは、何故か知らないはずの本当の過去を夢で見ているのです。
それはソクジンにより書き換えられていると言うのに。
その事から、テヒョンは以前にこの光景を見た気がする、そういった表情をしているのではないかと考えられます。
この、テヒョンが本当の過去を夢で見ていることは非常に重要な鍵となります。
イヤホンをしているソクジン
途中、草原のシーンで気になる部分があります。
皆が立っている中、座っているソクジンがイヤホンを外すシーンです。
イヤホンといえば、BEGINSのコンセプトフォトでしょうか。
他にもLIVEのトレイラーやBoy In LuvのMVにもインカムやイヤホンをつけているシーンがあります。
Boy In Luvは少し違うかもしれませんが、トレイラーは関連していることは確かだと思います。
このインカムはソクジンが校長に彼ら素行を報告していることを表しています。学生時代の話ですね。
このシーンはそれに関連しているとも思えます。
ジョングク
そしてMVの最後、トンネルで車にいたずらをした後ですかね。
ジョングクが振り返るシーンがあります。
前にいるのはソクジン以外の5人と分かるので、この視点は運転をしているソクジンの視点だと思われます。
このシーン、INUに似ているシーンがありましたね。
INUの考察で、ジョングクは本来交通事故では亡くなっていないというお話をしました。
しかし、彼の事故は"いつ起こるかわからない彼の未来"でもあります。
INUと同じように、このシーンも今後の伏線ではないかと思います。
現に、彼には交通事故に遭ってしまう未来があります。
これについてはHighlight Reelの考察で書きたいと思います。
ソロシーン
RUNにもソロシーンがあります。
全体的に皆とても辛そうです。まだ完璧には救われていないことがわかります。
ソクジンとテヒョン
ソクジンとテヒョンはまた別に同じ場所と取れるソロシーンがあります。
二人は同じ線路沿いに立っていると思われます。
ふらふらと歩くテヒョンと、そんなテヒョンを見る様に横を向いた途端映る、水の中で振り向くテヒョン。
すごく意味深ではあります。今後の展開を示唆しているかのようにも思えます。
クレジット後のジミン
これについては別の記事で考察しています。
※度々編集するため内容が変わっている可能性があります。
起き上がるテヒョン
終盤、テヒョンが落ちたはずの水面から起き上がるシーンがあります。
今回の考察ではRUNはPrologue以前、Prologueに至るまでを描いたMVという前提で考察をしてみました。
実際にMVが公開されたのはPrologueは先です。
テヒョンが展望台から飛び降りた後、タイムリープが起こるはずです。
現にEuphoriaのMVでは、時が巻き戻る様に逆再生されていました。
RUNが、先に公開されたPrologueの言わば回想のようなものであれば、最後にテヒョンが起き上がる事ができたのはソクジンがタイムリープをして未来を変えたからだと考えられます。
そのため、このシーンは未来が変わったことを表すのではないかと思います。
本来であれば、このままテヒョンはもがき苦しみながら海の底へと沈んでいたことでしょう。
まとめ
RUNのMVは他のMVと比べて、NOTEや漫画に出てくるシーンが少ないと個人的には思いました。
街中を走り回ったり(そういう曲なので当たり前ですが)パーティだったり、写真を撮ったり、草原に寝転がったり。
そういったシーンはよく探してみましたが、特にどこかに書いてあったシーンではありません。元ネタがないということですね。
今回の考察で私が最終的に落ち着いたのは、上記に書いた通り
RUNはPrologueに至るまでの過程という考察でした。
個人的には割と腑に落ちて、すっきりとした部分もあります。
今回触れていないシーンに関しては、まだ自分の中でよく分かっていない部分があります。すべてに意味があるとも思ってはいませんし、私の知識では気づけない部分もあるかと思います。
そしてまた別の話にはなりますが、今回の考察のためにNOTEや漫画を読み返していました。
また、今回私の中でRUNの時系列が確定した事から、Prologueというタイトルの意味も分かったように感じます。
これについては一度時系列を整理した方が良いかと思いますので、次回あたりに書きたいと思います。
最近は何度も記事を修正しているため、読みにくくなっているかと思います。
申し訳ないです。 目次記事を活用していただければと思います。
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