⑦花様年華 考察<海と写真>
※以下、花様年華Note・漫画 花様年華<SAVE ME>ネタバレ注意
花様年華に関連するMVではいくつも伏線や他とリンクする箇所があります。
今回は整理するためにそれをピックアップして行こうと思います。
目次
7人と海
花様年華にはよく「海」が出てきます。
その理由は彼らにとってとても思い出のある場所だからです。
では簡単にこの「海」が出てくるシーンを書き出してみます。
「海」の話が出てくるのはこのシーンです。
MVになっているのはINU・Prologue・Euphoriaですね。
その中でもPrologueとEuphoriaはリンクしているシーンが多く、メインのシーンとしても描かれています。
対してINUは最後に皆で海を訪れた短いシーンです。
PrologueやEuphoriaは他のシーンと繋がっていると考えられますが、INUではそうではないことが分かります。
終盤まで描かれていたショッキングなシーンの後に、皆で海に行くとは考えられませんよね。
つまりINUの最後の海のシーンは、INUよりも以前と考えられます。
彼らが初めて海に行ったのは学生時代でした。
これは過去に書いた記事を見ていただけると分かるかと思います。
この海での思い出は彼らにとってかけがえのない思い出でした。
花様年華Noteにはその時の彼らの様子が日記に残されています。
皆で夢を叫びあった後、ソクジンの呼びかけにより、7人は海で写真を撮ります。
ジョングクはそれをソクジンから貰いました。
これは6月12日の出来事でした。
INUの海のシーンが、INUよりも昔で、まだ皆が離れ離れにになる前の学生時代であるならば、初めて海に行った時とも考えられます。
花様年華Noteにはとても暑い日だったと書いているがMVでは長袖を着ていたり、長く砂浜を歩いたと書いてあったがそういうシーンがなかったり、すこし違う点もあるのですが…。
何にせよ、INUは学生時代に皆で行った海である可能性が高いと思っています。
ではPrologueとEuphoriaの海のシーンですが、INUと違う点は ”展望台”の有無です。
INUでは展望台はありませんでした。
これについては花様年華Noteにも書かれています。
少し先の時系列になってしまいますが、花様年華Noteでは久しぶり訪れた海でテヒョンがジョングクに「あんな所に展望台なんてあったか?」と問いかけるシーンがあります。
彼らが初めて海に訪れた際には、展望台は無かったのです。(これについてはEuphoriaのMVが分かりやすいので、そこでまた詳しく書きたいと思います)
ということは、PrologueとEuphoriaはINU時期よりも時間が経っているということが分かります。
そしてPrologueとEuphoriaがリンクしている点も多くあります。
これについてはそれぞれのMV考察をしたほうが分かりやすいので、その時に書こうと思います。
MVに出てくる写真
MV中に写真(チェキ)が沢山出てくることには気がついていたかと思います。
実はほとんどのMVでその写真に関するシーンが出てくるのです。
具体的なシーンは
- テヒョンが持っていた母との写真(Prologue)
- ソクジンが持っていた海の写真(Prologue)
- ナムジュンが撮った写真(Prologue)
- ジミンが燃やしている写真(RUN)
- ソクジンが車内に飾っている写真(Highlight Reel)
これらは具体的な「物」としてMVに出てきます。
そしてこれらと絡めて考えたいのが関連した「海のシーン」です。
MV中、海だけが映るシーンがいくつかあります。
そしてこの写真も海のシーンが多いのです。
今回はこの海に関連する写真について考えてみたいと思います。
Prologueでソクジンが見ている写真
この写真に写っているのは水平線。
この水平線は要所要所で映っています。
1番初めに映るのは、INUの最後です。
ソクジンがこちらを振り向いた後、この水平線が映し出されMVは終了します。
INUで彼らが見ていた海の景色ということも考えられますね。
学生時代に撮られたものだと思われます。
そしてこの写真が次に出てくるのがPrologueでソクジンが手にしている写真です。
この事から、PrologueはINUより後と考えられます。
次にこの景色が出てくるのはEuphoriaです。
これは彼のビデオカメラの映像です。
ソクジンが展望台に登り、そこから撮ったものですね。
ソクジンにとっては3度目の海。
しかし他の皆にとっては2度目の海。
初めて来た時と同じ景色。
この水平線の写真はそれを表すものだと思われます。
RUNでジミンが燃やしている写真
RUNの最後、クレジットが終わった後に浴槽に座るジミンが写真に火をつけるシーンが入っています。
このシーンはINUのシーンとリンクしており、彼の入水自殺を彷彿とさせますね。
ここで映る写真は、直前のシーンの通りPrologueで撮った写真です。
写真を見てみるとソクジンが居ないことがわかります。
考えられる理由はいくつかあります。
まずひとつは、彼はいつも撮る側ですからこの写真もソクジンが撮ったものであるという考え方。
私もはじめはそうかなと思っていたのですが、メイキング映像でのジミンの言い方が意味深すぎて色々考えてみました(踊らされるオタク)
今現在PrologueのMVの最後はクレジットで終わっていますが、公開された当初のMVには続きがあり、ソクジンがユンギと撮ってもらったチェキを見るシーンがあるのです。
しかしチェキを見てみると映っているのは自分のみ。
ユンギの姿はありません。
確かにその空間はあるのに、彼の姿だけポッカリと空いています。
そしてそれを見たソクジンは表情を変え、真剣な顔でその写真を見ています。
普通はこれを見ると驚くように思うのですが、ソクジンはそれどころか酷く冷静な、何かを悟ったような表情です。
RUN:ソクジンだけがいないPrologueの写真
Prologue:ソクジン以外がいないPrologueの写真
ソクジンはタイムリープをしています。つまり未来から来た人、というわけです。
よくある、タイムリープをすることで過去の自分と再会する…といったシーンは、花様年華にはありません。
そのことから推測できるのは、ソクジンはただ一人しかいないということ。
ソクジンのタイムリープがただ一つの世界線で時間軸だけを移動するものなのか、はたまたパラレルワールドで行われるものなのかは分かりません。
一つだけの世界線だと考えると、タイムリープが起こった場合、ビデオが巻き戻される様に時が戻るイメージです。
しかし、もしパラレルワールドにトリップしているとしたら。
ソクジンがタイムリープするのは、今いた世界線とは別の世界線の4月11日。
4月11日で無数の世界線が分岐しているのではないかということです。
その場合、何度過去に戻ってやり直しても、本来彼がいた世界線では何も変わっていない可能性があります。
一つだけの世界線では、ソクジンも皆も一人だけしかいません。
ですがパラレルワールドであれば、起きてしまった事件も、ソクジンが救えなかった彼らもそこにいるはずです。
ソクジンだけがいないまま。
そういう風に考えると、ジミンの持つ写真にどうしてソクジンが居ないのか、理由付けることが出来る気がします。
私の考察ではRUNはPrologueより以前と思っているので、バスダブでジミンがPrologueの写真を持っている事は辻褄が合わなくなってしまうのですが・・・。
しかしPrologueの展開の後に、RUNのバスタブのシーンが繋がるのもおかしな話ですよね。どちらにしても辻褄が合わないのです。
もし、このシーンがPrologue後だと仮定すると、タイムリープによってこの世界のソクジンはいなくなっている可能性があります。(ソクジンは一人しかいないため)
その為ジミンの持っている写真ではいなかった者とされていると推測できます。
ソクジンのいない写真に関してはそう考えられるのですが、問題はユンギが消えてしまった写真ですね。
このソクジンが”いつ”写真を見たのかというのが気になるところです。
ソクジンの服装から、Prologueの海のシーンだとは分かるのですが、車内には誰もいませんね。
そしてこのシーンでは最後カメラが引かれ、車が少し映るのですが汚れているのが気になる…という考察もあります。
彼が写真をみるタイミングがいつか、少し考えてみました。
皆で海で遊んだ後、ジョングクとユンギが車内で寝ている皆を起こしに来ます。
この時、助手席はナムジュン、後部座席にホソクがおり、テヒョン、ジミンは荷台。
ガソリンスタンドのシーンではマンネラインは荷台でしたし、ユンギは後部座席でした。
皆が仮眠を取っている間とは考えにくいです。
そしてMV中だけで考えると、海でソクジンが一人になるシーンはありません。
そこで考えられるのが、このソクジンが”別の世界線”であるか、”皆と解散後”なのですが、テヒョンが飛び降りた後にソクジンがこの写真を見るとも考えられないですよね…
そのため一番可能性としてあるのは、タイムリープで別の世界線に来たソクジンが写真を見ているという考えです。
なんともこじつけ感が凄いですが、ソクジンの記憶では残っていても、その世界で起こった出来事でなければ写真には残っていないはずです。
では、どうしてこの大事そうなシーンが今現在カットされているのか。
このシーンはソクジンだけが異様であることを確信させる演出ではあります。
しかし上記に書いた通り、このユンギがいない写真は私としてはしっくりした考察が思い浮かびませんでした。
時間を行き来するソクジンが居ないならまだしも、他の6人が居ないとなるとソクジンのいる世界線が分からなくなってしまいます。(パラレルワールド前提ですが)
そして見方を変えると「写真に映らないユンギは死者ではないか?」といった風な解釈も出来ます。
とても意味深なシーンなので、間違った解釈を生まない様にカットされたとも考えられます。大事なシーンであればカットされるとは思えませんので…。
そしてもう一つ、大事なことが先ほども少し書いた通り
”RUNのジミンがPrologueの写真を持っている”事です。
Prologueの後にタイムリープが起こったと考えると、PrologueとRUNが繋がっているかのように捉えられるこのシーンは違和感がありますね。
全く同じ様に見える、RUNのこれらのシーンと
Prologueの最後のこのシーン
これらが同じ世界線なのかどうかということですね。
別の世界線と考えた方が個人的にはしっくりと来ますが、このことについては今後何かわかれば書いてみたいと思います。
Highlight Reelで映るソクジンの車内にある写真
最後に、Highlight Reelに出てくる写真です。
この日ソクジンは踏切で出会った彼女と花火大会に行く予定でした。
その行き途中の車内、上機嫌で運転するソクジンはこの写真に目を向けます。
この写真本当に暗くてよく見えないため、私は当初ジミンが持っていたものと同じものかな?くらいにしか思っていなかったのですが、画像加工をしてみるとこういう感じに。
全然違うんです。
なんとここに来て初めて見る写真。
これはいつの写真だろう?と考えた時、まずPrologueとRUNは個人的に除外しました。
私はEuphoriaからHighlight Reelはストレートで繋がっている、ソクジンが彼らの不幸を救った世界線と考えている為、他の世界線の思い出は残らないと考えているからです。
となると、Highlight Reelでは海に行っていないため、Euphoriaで撮った時の物か、はたまたそれ以前かの2択になります。
花様年華Noteでは、主にEuphoria~HighlightReelだと思われる日記が書いてあります。
その中で皆で海に行った後、宿所で事件が起き、ソクジンが一人その場に帰ってくると写真が一枚落ちていたと書いてある日記があります。
その後日、ソクジンが車のルームミラーに下げた写真をみる日記もあります。
この写真はその宿所で拾ったものであると考えられます。
また、漫画ではタイムリープ途中のソクジンが学生時代に海で撮った写真を、同じ様にルームミラーに貼るシーンがあります。
同じものと考えられますね。これについてはHighlight Reelの考察でも触れようと思います。
まとめ
如何だったでしょうか。
真偽は不明ですが、私自身かなり整理出来たので良かったです。
テヒョンの写真について説明していませんが、これは後のPrologue考察でかければと思います。