⑰WINGS Short Film考察 <#7 AWAKE>
※以下、花様年華Note・漫画<SAVE ME>ネタバレ注意
前回
今回はジンのソロ曲「AWAKE」の考察に入っていきます。
Short Filmでは最後の考察になります。
目次
#7 AWAKE -ソクジン
ではまず、冒頭のナレーションから見ていきましょう。
鳥はもがき苦しんで卵から抜け出そうとする
卵は世界である
生まれ出ようとするものはひとつの世界を壊さなければならない
そして鳥は神の元へ飛んでいく
その神の名はアプラクサスという
-デミアン第5章 鳥は卵の中から抜け出そうと戦う
これは過去の考察でも何度か出てきました、デミアンの言葉です。
今までの伏線を回収するように、ここでこの言葉が出てきます。
これについては過去に意味を書いているので割愛します。
では具体的なシーンに入っていきましょう。
インカム
ソクジンはどこか部屋の中におり、食卓を囲むように椅子に腰掛けています。
FAKE LOVEにもこういったシーンがありましたね。
目前には蝋燭、花瓶、リンゴ。
これが何を意味しているのかも後々考えてみたいと思います。
まず気になるのが、ソクジンがインカムをつけていることです。
インカムからはノイズが聞こえ、ソクジンはそれを外しています。
ソクジンがインカムをつけているシーンは、過去にもあります。
RUNにも似たシーンがありますが、インカムとは考えづらいので外しました。
これらが表しているのは、ソクジンが高校時代に校長のスパイだったということです。
スパイというと大袈裟ですが、要は校長に言われてユンギやテヒョン、そして皆の素行を校長に報告していました。
ソクジンは校長に父の名前を出され、従わなくてはならない状況にありました。
しかしそれが原因で、ユンギが退学になる事態となってしまいました。
ソクジンがインカムを外していることから、彼が言いなりになるのをやめたようにも思えます。
ノイズが鳴っているので校長からの声が聞こえなくなったのかもしれません。
今になって考えると「明るい世界」の住人なはずの父も学校(校長)も、ソクジンにとっては悪魔のように思えたのではないかと思います。
特に校長は「デミアン」に登場し、シンクレールの弱みを握って脅していたクローマーと重なる部分があります。
7人で過ごす時間はソクジンにとって確かに癒しであり、彼にとっては「明るい世界」だったように思えます。
リンゴ
悪に解放されたソクジンは、インカムを外し、目の前にあったリンゴを手にとります。
リンゴはLIEにも出てきていました。
これは”ジミンを表す要素”でもあります。
リンゴは「デミアン」でシンクレールがクローマーについた嘘そのものであり、そしてまたアダムとイブの話の中では禁断の果実ともされています。
アダムとイブは禁断の果実を口にしたことで、エデンの園を追い出されることとなります。
LIEの考察では、リンゴは誘惑の象徴ではないかと書きました。
ソクジンはリンゴを口元まで運びますが、結局床に落とします。
「ソクジンは誘惑を断った」という風に捉えることが出来ます。
誘惑の対象が何だったのか考えてみると、一つは父の存在でしょう。
父の言う通りに「明るい世界」に生き、いい人にならなければという思い。
そういった思いはありながらも、ソクジンはシンクレールのように「もう一つの世界」があることに気づいていたでしょう。
まさに6人の存在がそうだったように思えます。
ソクジン自身は帰国子女でもあり、父はソンジュ市(7人の住む街)の再開発会議を指揮していたので相当なエリートだと考えられます。
模範的な「明るい世界」で育ったものの、母を亡くしてから家族の温かさを感じることなく育ったソクジン。
6人といる世界は、魅力的に見えたことと思います。
現状に諦め、自分の気持ちを押し殺してまで父の言う通りに生きること、それがソクジンが壊さなければならない世界だったと考えます。
誘惑は自分自身に諦め、向き合わないこと。
具体的な存在をあげてみれば、父や校長のような存在です。
百合の花
ソクジンは目の前にある花瓶に生けられた花を、写真で撮影します。
この花はまだ完全に咲いてはいませんが、百合のようですね。
百合の花は過去のMVでも何度か出てきていました。
百合の花びらは6人を表しているとされ、ソクジンはタイムリープの度にその花を燃やしています。
6人の存在=百合の花 だと考えられます。
写真
ソクジンは百合の花を写真に撮っています。
過去にチェキが出てきているのは、私が覚えている限りPrologueのみ。
チェキもその時と同じもののようですね。
写真に撮ると、蝋燭の火が消え、部屋の光も遮断されていきます。
生き残らなければならない
そして暗転する直前に映る文字。
「生き残らなければならない」
この文字はReflectionにも出てきていました。
”ナムジュンを表す要素”でもあります。
描かれているのは絵画の一部にも見えますが、テーブルの脚のようなものが見えるので、鏡でしょうか。
Reflectionでナムジュンがこの文字を見た部屋は鏡張りだった為、関連して考えることも出来そうです。
写真を撮った後に暗転していることから連想できるのは、ソクジンがいるのは花様年華とは別の世界で現実ではないということでしょうか。
見れば分かることでもありますが、幽霊が写真に映らないように、写真に撮ったことで光が失われるのは何か意味があるように感じますね。
夢がなかった
夢がなかった
暗転した画面に映るのはこの言葉。
これは今までのように、何かの歌詞ではないようです。
ソクジンには夢がなかった。
これが何を意味しているのか明確ではありませんが、6人を救うことは彼にとって初めて生まれた夢だったのかもしれません。
寝室
リンゴの転がる方向へ導かれるように歩くと、そこには寝室。
この部屋は、INUなどで出てくるソクジンの部屋を彷彿とさせます。
ソクジンは扉へ振り返ると、扉は一人でに閉まってしまいます。
リンゴに導かれてこの部屋とやってきたのは、個人的には悪魔の仕業なのかなと思いました。
リンゴが天使の象徴だとはどうしても思えなかったからです。
扉の傷
内側から見た扉には無数の傷。
これは何を表しているのか。
これがなかなか難しい。
このようなシーンが明確に出てきたMVはないように思えます。
思い当たるものとすれば、STIGMAでテヒョンがシャッターを傷つけていたシーン。
この破壊的衝動というか、こういったシーンはテヒョン以外考えにくく、自分の殻から出ようともがいている姿にも見えます。
これは”テヒョンを表す要素”だと考えられます。
燃える百合
ソクジンはベッドに腰掛け、ライターの火をつけています。
このライターをカチカチとする仕草は、ユンギの癖でした。
他にも誰かしていた気がするのですが見つからなかったので、恐らくユンギだけだと思います。
ソクジンがその仕草をしているのは、ユンギのことを思い出しているからでしょうか。
ソクジンは百合の花びらに火をつけ、燃やし始めます。
あの時と同じように。
歪む部屋
ソクジンがベッドで目覚めると、目に入るもの全てが歪んでいます。
百合の花を燃やし、眠りにつくと言うのはソクジンのタイムリープにおけるルーティンのようなものです。
私が以前に書いたINUの考察では、この行為はソクジンのタイムリープが失敗したことを表しているのではないかと書いていたと思います。
その理由については、過去記事で見ていただければと思います。
時系列
時系列として考えられるのは、Prologueの後、Highlight Reelの後。
どちらもMVが公開されたのはAWAKEよりも後になりますが、最も考えやすいのはHighlight Reelの後だと思います。
つまり、ソクジンが手帳を拾った女性が事故にあった後ということです。
そしてタイムリープが起こった後。
この世界線の22年4月11日だと考えられます。
部屋の中にあるもの
ソクジンに見えているもの。
この景色に中にはいくつか要素が写っています。
まずは画面中央下にある絵。
これはジョングクのBEGINに写っていたものです。
”ジョングクを表す要素”だと言えます。
次に、右上にある女性と子供の絵。
これはMAMAに出てきていたエヴァ夫人の絵画です。
”ホソクを表す要素”だと言えます。
そして、その絵が置いてあるピアノ。
これはFIRST LOVEに出てきていました。
これは”ユンギを表す要素”と言えます。
キャビネット
最後に、鎖のかかっている大きなキャビネット。
実はこれは初期のteaserに写っているものです。
これ過去の記事で「今度詳しく書きます」みたいなことを書いておきながら全く書いていなかった。
このキャビネットにまつわる話は、花様年華Noteにあります。
小説には書かれていない内容ですが、22年8月3日のソクジンの日記があります。
要約するとこんな内容。
真夏の夜、倉庫の教室の中に入った
瞬間いくつもの場面が頭に浮かんだ
校長の靴
扉の外に立っていたナムジュンの表情
ホソクを無視して一人帰ってしまった最後の日
苛立ちや恐怖ともとれる感情が痛みのように押し寄せてきた
ここから逃げ出さなければならない
「ヒョン、もう少し努力してください。ここであったことを忘れないでください」
テヒョンの手を払い除け背を向けた
帰ろうとする僕とテヒョンとの間でイザコザが起きた
足がもつれ倒れた拍子に壁だった所が崩れキャビネットが現れた
中には一冊の本が入っていた
そこには父の名前が書いてあり、父の失敗の記録が書かれていた
父も僕と同じように失敗と過ちを犯し、それを挽回しようと奮闘していたが、父は放棄し失敗した
以前この教室に父の名前の下に「全てはここから始まった」と書いてあったのを見た
ノートを閉じると涙が出た
もしかしたら僕達はここへ戻ってこなければいけなかったのかもしれない
ここから僕達の全てが始まった
一緒にいることの意味と笑うことの喜びを知った
僕が犯した最初の過ち、一度も認めようとしなかった初めての失敗が開いた傷口のように残っていた
この全てが偶然ではないと思った
僕は結局ここに辿り着かなければならなかったのだ
そうすれば今まで犯した過去の過ち、
そしてそれがもたらした苦痛と苦悩の意味を見つけ出し、
そこで初めて僕の魂の地図を探す一歩目になるのだ
要約と言いつつほとんど書きましたが、このような内容が書いてありました。
これから分かることは、ソクジンの父もタイムリープをしていた事。
そして父は失敗し、放棄し、友人を見捨ててしまった。
ソクジンの父はソクジンに対し「まだあの友達と連んでいるのか」と非難し「役に立たないことに時間を無駄にするな。これは私の経験から言っていることだ」と言ったことがあります。
これはタイムリープのことを言っていることでしょう。
父がソクジンのタイムリープに気づいているのかは分かりません。
魂の地図というのは、最新のアルバム「MAP OF SOUL」でもありますし、かなり大事なNoteだと思います。
しかし今まで書いていなかったのにも理由があり、これは22年8月3日に書かれたものですが、現時点のタイムリープ中だとは考えにくいのです。
Prologueで海に行った日は、22年5月22日。
タイムリープは失敗し、次に海に行くことが出来たのはEuphoriaの時。
この世界線はHighlight Reelで失敗する、22年8月30日まで続きます。
現時点で描かれているタイムリープの中で、22年8月を迎えたのはこの時のみ。
では、この時の皆の状況を振り返ってみましょう。
ソクジン:彼女と出会い行動を共にする
ユンギ:林で自殺未遂を起こした後、音楽を完成させる
ナムジュン:テヒョンと気まずいまま、コンテナで皆を待っている
ホソク:ソンジュ市を出て誰にも言わず旅に出る
ジミン:ホソクと連絡が取れなくなっている
テヒョン:ナムジュンとソクジンと気まずい状態
ジョングク:退院後。ソクジンに対し不信感を募らせる
この状態で皆で教室の倉庫へ行ったとは考えづらいです。
タイムリープ後であることは確かですが(22年なので)まだ描かれていない世界線の話の可能性が高いです。
つまりは未来の話ということですね。
時系列が曖昧なため、まだ現時点での考察には入れていませんでした。
しかしAWAKEでキャビネットが登場しています。
これは誰のもの、というのであればソクジンの父のものでしょうか。
teaserではこの中に防弾ベストが入っており、それを身につけた7人が教師に立ち向かうといった流れとなっています。
そう遠くはないかなと思えますね。
鳥の姿
話が逸れてしまいましたので、MVに戻ります。
目覚めたソクジンはぐるぐると回る世界に苦しみます。
このシーンはINUとも非常に似ています。
次の瞬間映るのは、ソクジンの瞳。
その中には窓の外を飛ぶ、鳥の姿。
今までの考察で何度も書いた気がしますが、この鳥は卵の殻を破った鳥で、アプラクサスという神の元へと飛んでいます。
BEGINやREFLECTIONでも鳥が飛ぶ姿は写っていました。
ソクジンはベッドから起き上がり、カーテンを開きます。
そこにあったのは、鏡のような反射した世界。
もう一人の自分。
ソクジンが鏡の自分に触れると、それは水面に触ったときのように揺れ、響き合い
そして何かが開く音がします。
これらのシーンから分かることは、ソクジンが卵の殻を破ったということ。
この寝室、そしてさっきまでいた食卓には、6人に纏わる要素がありました。
ソクジンが背負っているのは6人の運命であります。
彼らは別々の世界で孤独に戦い、一つの世界を破壊し、新しい世界へと飛び立ちました。
それは、アプラクサスへ飛ぶ鳥のように。
カーテンを開けて鏡を割れば
破片の中に道が開かれる
外は内であり、内は外
ねじれて絡み合う世界
万物の交差点
ぴったりと背中を合わせたふたつの世界が
絶えずひとつになる
その道の上で少年は今七つ
七つで一つ
一つの心臓を分け合う七人の少年
七つの心臓をもつ一人の少年
一と七は、水に映った互いの影
これはWINGSのVCRにある言葉の一部です。
WINGSで彼らは「七つの心臓を持った一人の少年」
水に映った互いの影、というのはこの部分とも取れます。
カーテンを開くと、鏡は割れていた。
それは鏡ではなく、混じり合うもうひとつの世界。
泣いたり笑ったりいっぱいしたけど
全部すごく素敵だった
これは「引っ越し」の歌詞です。
なんかもう泣ける。本当に泣ける。
苦悩の最中には気付かなくても、後から振り返った時「それもいい経験だった」と思うことがあるかと思います。
良いことも悪いことも含めて、全部とても素敵だった。
過去の過ちを正そうと、失敗をしないようにとタイムリープしているソクジン。
こうして”これでも良かった”のだと、過去を認めてあげることは今までの彼には出来なかったのかもしれません。
ソクジン自身もまた、以前とは変わったのだと分かります。
向かった先
何かが開いた音は、この部屋の鍵が解かれた音のようです。
扉の前に立つとそれは開き、ソクジンは廊下に向かって歩み始めます。
微妙に回転する画面が意味深すぎる。
恐らく、ソクジンが導かれてやってきた時と様子が変わっているのでしょう。
「キャビネット」「自画像」「ピアノ」「エヴァ夫人」「鏡の文字」「リンゴ」
それらを置き、ソクジンは廊下を進みます。
廊下の先にあったのは、一枚の絵。
”半身を暗い地球の中に入れ、大きな卵から出ようとするかのように苦心し抜け出そうとする、するどい精悍なハイタカの頭をした猛鳥”
BEGINでジョングクがナムジュンに送っていた絵と同じです。
そして周囲の壁紙はアプラクサスの姿をしています。
冒頭のナレーションを振り返ってみましょう。
鳥はもがき苦しんで卵から抜け出そうとする
卵は世界である
生まれ出ようとするものはひとつの世界を壊さなければならない
そして鳥は神の元へ飛んでいく
その神の名はアプラクサスという
この廊下はさながら、アプラクサスへと続く道でしょう。
そして、今ソクジン自身がハイタカとなった。
ソクジンは振り返ることなく、廊下の先へと進んでいきます。
これまで通りの流れであれば、ベッドから目を覚ましたソクジンは、また22年4月11日に戻っているのではないかと思います。
そしてまた”もう一つの世界”である花様年華に戻った彼は、皆を救うために奮闘していくことになるのではないかと思います。
タイムリープをやめたのではないかという説もありますが、まだそうとは思えないかなというのが私の意見です。
残された写真
寝室にはソクジンが撮ったとされる写真が残されています。
これはそれぞれ彼らにまつわるもの。
左から、ナムジュン、ホソク、ジミン、ユンギ、ジョングク、テヒョンだと考えられます。
でもどれも、この部屋で撮ったものなんですよね。
ソクジンが6人を思って撮ったのか・・・。
「七つの心臓をもつ一人の少年」というのはある意味、皆の運命を背負うソクジンを指しているのかもしれません。
ソクジンの卵
ソクジンの卵は格子状です。こういうクッキーありますよね。
私はこれで思い浮かぶものがYoung Foreverしかないのですが・・・。
関係があるのかは全くもって不明です。
ソクジンの卵は、4つと混じり合い、右下の卵が球体になりました。
これでようやく全員の卵が揃ったということです。
まとめ
- ソクジンは悪に導かれ、卵の殻を破った
- 誘惑となっていたのは、諦めてしまっていた自分自身
- ソクジンは6人の運命を背負っている
これでShort Filmの考察は以上になりますが、ここまでで共通した演出があったのでそれを少しですがまとめてみたいと思います。
瞳が映るシーン
MVの中で瞳が映る人物が何人かいます。
ユンギとジミンだけがありません。
WINGSのペアなのが気になるところです。
この瞳が開き”何かが映る”シーンは、彼らが卵の殻を破ったことを示していると思われます。
ガラスが割れるシーン
次にガラス・鏡が割れた描写がある人物。
これも卵の殻が割れた描写と考えています。
この演出がある人物とない人物の差は、やり方の違いなのかなと思ったりします。
具体的な説明はできないのですが・・・。
「デミアン」との関連
そういえば「デミアン」と似ている点について書いていませんでした。
AWAKEが該当するのは「デミアン」の第8章「終わりの始まり」でしょう。
エヴァ夫人はシンクレールにこう言った事があります。
「シンクレール、あなたの愛は私に引っ張られています。それがいつか私を引きつけたら、私は行きます。私は贈り物をあげません。私は獲得されたいのです。」
そして彼に望みのない恋をした青年の話をします。
彼はすっかり自分の中に閉じこもり、恋のために自分の世界をなくしてしまいました。
しかしそれでも彼の恋は募り、恋する女を手にすることを断念するくらいならば、死んだ方がいいと思っていました。
そうして彼は、恋が自分の中のほかのものを全て焼失させてしまったのだと気づいた。
愛は強くなり、引きに引き、彼女は彼のものとへとやって来ました。
しかしその頃には彼女はすっかり変わっており、彼はなくなっった世界全体を自分の方に引き寄せたのだと気づきます。
彼は愛して、それによって自分自身を見出した。
これに反し、大多数の人は愛して、それにとって自分を見失うのである。
シンクレールはついに想いを募らせ、エヴァ夫人を引き寄せようと意識を集中させます。
そうして彼の元にやってきたのはデミアン。
デミアンは予知夢を見たと言い、すぐに戦争がはじまると言いました。
そうしてすぐ、ロシアとの戦争が始まり、デミアンもシンクレールも国を守るために戦地へと向かいます。
シンクレールは傷を負い、運ばれた救護室のような場所で、偶然にもデミアンと遭遇します。
第8章で描かれている、この戦争は「世界の崩壊」です。
新しいものを手に入れるには、何かを破壊しなくてはいけないという事が描かれています。
これは、これまでの鳥の卵の話のまとめのようなものであり、AWAKEの持つ意味としても合っているのではないかと思います。
これまでBEGINから始まりAWAKEまで続いたShort Filmは、彼らが戦い壊してきた世界なのではないかと考えます。
以上が考察になります。
長らくの間見ていただいてありがとうございました。
次回はFAKE LOVEもしくは血汗涙かなと思います。