花様年華-oklog.

BTSのコンセプト、花様年華に関する考察記事をメインに書いています。個人的な解釈になりますが、参考にしてくださると嬉しいです。2022年現在、少しずつ記事を編集中です。ご了承ください。Twitterは諸事情により閉鎖しております。

LOVE YOURSELF

Introduce my roots.

⑱花様年華 考察<MAP OF SOUL:THE NOTE 考察>

※以下、花様年華Note・漫画 花様年華<SAVE ME>ネタバレ注意

 

更新がずいぶん遅くなってしまいましたが、今回は『MAP OF SOUL:PERSONA』と『MAP OF SOUL:7』に同梱されていた花様年華NOTEの考察をしていきたいと思います。

翻訳は前回の記事で書いていますので良ければ見てみてください。

 

dddona.hatenablog.com

 

あくまで個人的な解釈になりますので、参考程度に見ていただければと思います。

また、翻訳は誤訳の可能性があり、意訳も含んでいますのでご了承くださいませ。

 

NOTE自体はかなり量がありますので、めちゃくちゃエモいけど特に考察がない・・・といったNOTEは割愛しています(泣)

伏線になりそうなものを掻い摘んで考察していきます。

 

 

目次

 

 

全体的な内容

まず大まかに今回のNOTEには何が描かれているのか、どういった内容がメインなのかというのを考えていきます。

NOTEは2種類に分けられます。

 

⒈ 純粋な過去のNOTE

⒉ タイムリープ後のNOTE

 

まず純粋な過去のNOTEですが、タイムリープが始まる以前のNOTEは今まで明かされていなかった詳細な過去が描かれています。

どうして彼らが今のような状況に陥ってしまったのか、把握しやすくなっています。

 

そしてもう一つのタイムリープ後のNOTEですが、今回のNOTEは時系列としては恐らくですが、Highlight Reel後に既に何度もタイムリープした後だと考えられます。

ちょっと日本語が分かりづらいですかね。

 

Highlight Reelでソクジンがタイムリープをした後。

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この後さらに何度かタイムリープを重ねたように思えます。

どこかのNOTEで、この後のタイムリープソクジンが彼女に手帳を返すという内容があった気がするのですがソースが見つかりませんでした。 

 

そして今回MOSのNOTEではそこから事が進んでいます。

ソクジンが立ち向かわなければいけない問題が変わり、それと同時にソクジン自身にも変化が起きています。

私は今回のNOTEでそんな風に感じました。

では、気になるNOTEを見ていきたいと思います。

 

 

テヒョンと子犬

NOTEに出てくるトンイとはスーパーで飼っている犬の名前のようです。

そしてなんとビックリ、テヒョンは7歳の時に当時10歳のソクジンと出会っていたのですね。

この時のことは二人とも覚えていないみたいですが・・・。

二人の会話からテヒョン、ソクジンそれぞれの家庭環境を想像することが出来ます。

テヒョンの父は出稼ぎに行ってまだ帰って来ていない状態ですね。

この時点ではまだ彼の父はアルコール依存症で暴力を振るう姿とは程遠いように思えます。

テヒョンの父が家に戻ってくるのは、それから10ヶ月後のことです。

ソクジンはこの時から父との関係は良くないようです。

まだ母も生きているとは思うのですが・・・。

 

そしてテヒョンは高校生になって本当に子犬を飼ったようですね。

この子犬の名前は「トウフ」

白いから豆腐なのかな?(今更ながら名前も翻訳してしまった

そしてこの名前はTHE NOTE 1の巻末にある迷子犬のチラシに出てくる名前と同じです。

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20年6月7日のテヒョンの日記で一度逃げ出してしまったトウフは、テヒョンの元へと帰って来ました。

そのことでテヒョンは「自分も誰かの頼りになれるんだ。帰るべき場所になれるのかもしれない」という思いを抱きます。

しかしこのチラシから、トウフはこの3ヶ月後の10月7日に居なくなってしまったようです。

 

STIGMAで白い子犬が出て来ていましたね。

その時の考察でも書いていたかと思いますが、これはトウフだと考えられます。

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最後、子犬が檻から出て行ってしまいます。

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これは逃げ出してしまったトウフと、一人”家”に取り残されてしまったテヒョンでしょうか。

トウフにとって自分は頼れる唯一の家族だと思っていたが、そうではなかった。

 

MV中のカレンダーも10月になっています。

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その後のNOTEでテヒョンが子犬を飼っているという描写は一切出て来ません。

そのことからトウフは戻って来ていない可能性が高いです。

 

もう一つ、過去のteaserに白い犬が出て来てます。

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これらのシーンは、その後皆が出会うきっかけとなった倉庫の教室の掃除へと繋がります。

そう考えるとこの時のテヒョンは中学3年生なので、トウフではないと考えられます。

(トウフはテヒョンが高校1年生の時にまだ2ヶ月の子犬なので)

そうするとスーパーで飼っている犬(トンイ)ですかね?

ソクジンは覚えているんですかね・・・?

 

 

9月30日の事故

ソクジンの日記に出て来る「9月30日の事故」とは一体なんなのか。

考えられることとして、今回のタイムリープでキーワードとなる事件があります。

それが、ナムジュンのコンテナの火災事故です。

 

小説の花様年華THE NOTE 1の最後にテヒョンの日記があります。

22年4月11日の日記です。

それは ”ナムジュンが火に包まれたコンテナの中で死んでいる夢を見た” というものでした。

これはこれから起こる未来を示唆しています。

 

そして同じ小説内に、もうひとつのキーワードがあります。

22年8月7日のナムジュンの日記です。

ソンジュ市の再開発のためにコンテナを撤去する” というチラシが入っていたという内容です。

 

再開発と火災事故

この二つが今回のキーワードであり、9月30日の事故と関連していると考えられます。

 

気になる点

しかし気になるところがあります。

実際に火事が起きているナムジュンの日記、これは22年8月25日

ソクジンの言っている9月30日と1ヶ月ものズレがあります

ソクジンがタイムリープを重ねることで未来が変わり、同じ事件でも日にちがズレたことは過去にもあります。

たとえば、ユンギの放火自殺。

ほとんどが4月11日に起こっていますが、漫画<SAVE ME>で5月10日に起こっていることもありました。

9月30日に初めてコンテナの火災事故を経験したソクジンが、何度もタイムリープをしている内に事故が起きる日付が変わってしまったとも考えられます。

現に今回の日記で一番最後の時系列のものが、このナムジュンの日記です。

予想外に早く事件が起こってしまい、ソクジンは対処できず、またタイムリープをしたと考えられます。

 

 

ソクジンの様子

今回のNOTEでもう一つのキーワードとしてあげられるのが、ソクジンの様子の変化です。

見てみると分かる通り、今回はソクジン以外のみんながソクジンについて書いているNOTEが複数あります。

その中で読み取れるソクジンの変化

 

22年4月11日のテヒョンの日記。

テヒョンが夢で見たソクジンの顔をグラフィティで描いているという内容です。

どうして急にソクジンの夢を見たかわからないが、ソクジンは冷たく乾いた顔をしていて、その目は感情を失った冷たい瞳をしていた

テヒョンの記憶の中にある2年前のソクジンとはかけ離れた姿だった。

 

22年4月30日のテヒョンの日記。

久しぶりに見たソクジンが、夢で見た冷たい顔をしていてショックを受けたという内容。

この時おそらくソクジンは "ユンギを助けるようにジョングクを向かわせようとしている" と思います。

ジョングクが走り去った後、ソクジンが落としていたのは血のついたティッシュでしょうか。

以前のタイムリープでもユンギをジョングクが見つけやすくするために、ソクジンがティッシュを落としていました。

 

22年7月18日のジミンの日記。

ジミンの母校であるソンジュ第一中学校の裏で、テヒョンが描いたグラフィティをジミンが見つけた内容です。

これは4月11日の日記でテヒョンが描いているものだと思われます。

その絵を見て、ジミンはすぐにそれが ”ソクジンを描いた絵” だと分かります。

そしてまた ”誰かの顔が重なった” とも言っていますね。

これは恐らくですが、ソクジンのお父さんでしょうか。

ソクジンの父も今回かなり関わっています。

 

これらの内容から、ソクジンは今までとは違った姿になっているという事が分かります。

乾いた冷たい無感情の瞳。

そしてそれは態度にも現れていますね。

 

4月11日のソクジンの日記

 

一つだけを考えていた。9月30日の事故を防ぎ、ループを終わらせる。ただその目標だけに向かって進む。その過程で問題が起きても、誰かが怪我をしたり疎外されたとしても仕方のない事だ。そんなことに気を取られていると 目的を果たせない。全員を救うことよりも重要なのは この世界から生きて抜け出す事だ。それが数えきれないループが僕に与えた教訓だった。

 

何度もタイムリープを経験したソクジンは、次第に出来事を淡々とこなすようになっていきます。

仲間の真摯な訴えにも動じず、目標のためには多少の犠牲も構わない

それがソクジンが幾重ものタイムリープで得た知恵でした。

しかしそんなソクジンの姿は、周りからそう見えていたのです。

 

恐らくですが、この時点でもう年単位で同じ時を繰り返しているソクジン。

精神は疲弊しきっているでしょう。

初めはショックだったことも慣れ始め、上手くいかないとイラつくようになる。

そういったソクジンの心境の変化は察する事ができます。

もちろんそれは全てを知っているからですが・・・。

 

真実を知らない皆にとっては、ソクジンの変化はよく思えなかったようです。

皆がソクジンの変化に気付いており、そして彼を助けようとしている。

 

 

ソクジンの目的

私が個人的に感じたのは、ソクジンのタイムリープの目的の変化です。

初めは仲間を救いたくて始めたタイムリープ

しかし何度も数えきれないほどのタイムリープを繰り返し、ソクジンの目的は ”仲間を救う” ことから ”タイムリープを抜け出す” という事に変わってしまった気がします。

そのために、この全てのタイムリープを終わらせることのできる ”魂の地図” をソクジンは探しているのではないでしょうか。

この変化は悲しいものですが、とても彼を責められる人はいませんよね・・・。

 

 

テヒョンがしていること

NOTEの中で一番何かのアクションを起こしているのがテヒョンです。

テヒョンがしていることは一体なんなのか。

テヒョンは悪夢を見ています。

悪夢というのは言わば予知夢であり、ソクジンもその内容までは知りません。

現にソクジンの知らない未来もテヒョンは夢で見ています。

どうして見ているのかはまだ明らかではありませんが、このことはかなり重要です。

 

ソクジンの変化に一番に気付いたのはテヒョンでしょう。

悪夢を見ているから当然ではあるのですが、テヒョンが皆と違うのはそこだけではありません。

 

22年7月18日のナムジュンの日記では、テヒョンのことをこんな風に言っていますね。

 

とても怖くて見れないようなことを、キムテヒョンは躊躇いなく覗き込んだ。誰も手を出そうとしない時、キムテヒョンは頑なにその手を掴んで離さなかった

 

Euphoriaくらいの頃、悪夢を見ていたテヒョンがソクジンに悪夢について聞きに行ったことがありました。

そこでちゃんと答えなかったことで、テヒョンとソクジンは喧嘩したのですが、テヒョンはソクジンが知っているというのを、確証はなかったにしても気付いていたのでしょう。

だから真正面からぶつかって行った。

 

そして今回のNOTEでもテヒョンのそんな姿が描かれています。

 

22年5月28日のホソクの日記です。

ここに書かれている海の旅行は、以前とかなり変わっています。

あの時、展望台の上で微笑んでいたソクジンはもういません。

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展望台に登ったソクジンの後を追い、テヒョンも展望台に登りました。

そこで二人が落ちそうになったと思ったら砂嵐が舞い、次の瞬間にはソクジンが展望台から降りていて、テヒョンがその姿を展望台の上から見ていた。

ここで二人が話していた内容はいずれどこかで出て来そうですが、ここでの出来事を悪夢で見ていたテヒョンが、ソクジンを説得しているのかもしれません。

しかし結局ソクジンは取り合うこともせず、海から一人で帰ってしまいます。

 

過去の日記に似たシーンがあります。

22年8月3日のソクジンの日記。

これは今のタイムリープよりも前のものでしょう。

 

真夏の夜、倉庫の教室の中に入った。瞬間いくつもの場面が頭に浮かんだ。校長の靴。扉の外に立っていたナムジュンの表情。ホソクを無視して一人帰ってしまった最後の日。苛立ちや恐怖ともとれる感情が痛みのように押し寄せてきた。ここから逃げ出さなければならない。

ヒョン、もう少し努力してください。ここであったことを忘れないでください

テヒョンの手を払い除け背を向けた。帰ろうとする僕とテヒョンとの間でイザコザが起きた。

 

これは倉庫の教室での出来事ですが、ここでも逃げようとするソクジンをテヒョンは引き止めようとしています。

今回の展望台のシーンでも、恐らくテヒョンは同じようなことを言ったんじゃないかと思います。

テヒョンは真正面からソクジンにぶつかり、彼を”何か”から救おうとしているように思えます。

 

海の旅行後のナムジュンの日記から、テヒョンは海でナムジュンに ”何かをお願い” しているようです。

その後のNOTEから察するに、テヒョンはソクジンと同じように ”魂の地図” を探しているようです。

ソクジンが探している姿を見つけたからですね。

ナムジュンとテヒョンは、テヒョンが見た夢に出て来た「缶コーヒーと四葉のクローバー」を手がかりに街中の建物を探し回っていました。

この「缶コーヒーと四葉のクローバー」については全く過去にも記載がありません。

そして二人が辿り着いたのは ”会議員 キムチャンジュンオフィス” の前。

キムチャンジュンはソクジンのお父さんの名前です。

テヒョンはその名前を知りませんでしたが、ナムジュンは「結局これを見つけるべきだったのか」と言っています。

 

テヒョンが探しているのは ”魂の地図”

しかし見つかったのは ”ソクジンの父のオフィス” 

 

これについても考えなくてはいけません。

 

 

ソクジンの父

ソクジンの唯一の親である厳しい父、キムチャンジュンはソンジュ市の会議員をしています。

そして過去のNOTEから、ソクジンの父も過去にタイムリープをしていた事が分かっています。

父はソクジンと同じように、学生時代を倉庫の教室で過ごしたようです。

ソクジンは教室にあったキャビネットの中で、父の名前で書かれたタイムリープの記録を見つけました。

そしてそれが記されたNOTEで初めて ”魂の地図”という言葉が出て来ます。

 

父も僕と同じように失敗と過ちを犯し、それを挽回しようと奮闘していたが、父は放棄し失敗した。以前この教室に父の名前の下に「全てはここから始まった」と書いてあったのを見た。ノートを閉じると涙が出た。もしかしたら僕達はここへ戻ってこなければいけなかったのかもしれない。ここから僕達の全てが始まった。一緒にいることの意味と笑うことの喜びを知った。僕が犯した最初の過ち、一度も認めようとしなかった初めての失敗が開いた傷口のように残っていた。この全てが偶然ではないと思った。僕は結局ここに辿り着かなければならなかったのだ。そうすれば今まで犯した過去の過ち、そしてそれがもたらした苦痛と苦悩の意味を見つけ出し、そこで初めて僕の魂の地図を探す一歩目になるのだ

 

ソクジンの父はタイムリープに失敗し、放棄した。

22年7月23日のテヒョンの日記にもこの事が書かれていました。

 

壁にソクジンの父の名前を見つけたジミンは、その下に「精神病院のおじさんの名前もある」といい、ユンギはまた別の名前を指し「行方不明の人でしょ」と言います。

ソクジンの父が救おうとしていた友人たちのことでしょう。(生々しくて心が痛い)

そしてその下に書かれていた「全てはここから始まった」という言葉。

 

思い返してみれば、現在のソクジンは彼の父と似てきているように感じます。

ソクジンの父はソクジンが仲良くしている6人を良く思っておらず、息子の気持ちを考えずに「連むな」と言ったり、勝手に転校を決めたりしていました。

その姿はあまりに冷たくソクジンの目には映っていましたが、もしかすると今6人から見えているソクジンの姿も、同じように映っているのではないかと思うのです。

 

ここからは完全に私の推測ですが、ソクジンの父はタイムリープの輪から抜け出たと考えられます。

そしてそれは ”魂の地図” を得たからではないかと。

”魂の地図” というのは、タイムリープ全てを終わらせるきっかけのようです。

ソクジンの父がタイムリープを終わらせた後、つまり現在進行形で時が進んでいる今、恐らく彼らを救う目的だったのにも関わらず、ソクジンの父の友人たちは”行方不明”であったり、精神病院にいたり、とても幸せな状況とは思えません。

タイムリープを失敗したにも関わらず、ソクジンの父はタイムリープを終わらせた。

 

「目的のためには、多少の犠牲は構わない」というソクジンの言葉を思い出します。

 

ソクジンの父が皆を救うことよりも ”魂の地図” を見つけて、全てを終わらせることを優先したからでしょう。

そしてこれは、今現在のソクジンの状況ととても酷似しています。

”魂の地図” って多分そんな怖いものではないと思うので、この考えもどうかなと思うのですが、だからといってこれを得ただけで全ての不幸がなくなるとは思えません。

私自身が ”魂の地図” についてあまりよく理解していないのもあるのですが・・・個人的に今のソクジンは非常にまずい状況なのかなと思うのです。

 

 

父との関連性

今回のソクジンの日記で、父の書斎について書かれたものがありますね。

22年6月4日の日記。

父の書斎にかけられている絵画と「奥の部屋」の話。

どの中古書店にもインターネットでも ”魂の地図” に関する手がかりを見つけられていないソクジン。

そんな中挟まれたこのエピソード。怪しすぎる。

ソクジンは幼い頃からこの部屋に入ると萎縮していたと言っています。

置かれている本たちは感情がなく並べられている、と。

個人的に ”魂の地図”  に関する手がかりがありそうな気がしてしまいます。

 

ナムジュンとテヒョンが、ソクジンの父のオフィスに辿り着いたのも、絶対に ”魂の地図” が関連していると思うのですが、どうなんでしょう・・。

 

ちなみに、父の書斎にかけられている絵画。

大海原、飲み食いもなく、羅針盤も希望もない捨てられた人々。のどの渇きと飢え、憎悪と恐れ、恐怖と欲望にお互いの血を吸い、お互いを殺し合い、そうすることで自分も死んでいく人々」と書かれているのですが・・・。

絵画、と見た途端、血汗涙のMVを思い出しました。

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ソクジンが見ている絵と

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皆の奥の絵、そして右側の壁にかかっている絵。

1枚目のソクジンが見ている絵は、ピーテル・ブリューゲルの『反逆天使の墜落』

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2枚目の奥にあるのは、ハーバート・ジェームズ・ドレイパーの『イカロスの哀悼』

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2枚目の右側にあるのは、ピーテル・ブリューゲルの『イカロスの墜落のある風景』

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そしてこれはテヒョンがベランダから飛び降りるシーンの背景にもなっている。

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しかしどの絵の解釈を見ても、ピンとくるものはありませんでした。

大海原という点から、イカロスの墜落?と思いましたが、解釈的には少し違うような。

もちろんこれらはWingsの中では大きな意味を持ちますが、ソクジンの父の部屋にあるものとは違うかなと思いました。

ちなみに、この天井に描かれているのも絵なんでしょうか。

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絵に見えるけど普通の柄にも見える。

私の乏しい知識ではちょっとよくわからなかったのですが・・・。

この絵画に関しては、今後また何か考えて見ますね。

 

そして肝心の ”魂の地図” が何か、という事ですが、これは一度「ユングの心の地図」を読んでみてから考えて見たいと思います。

読了したらまた記事を更新すると思いますので、その時まで待っていただければ嬉しいです。

 

 

シンクホール

今回のNOTEの中に、絶対今後の伏線だろうというものがありました。

それが12年9月30日のジョングクの日記です。

 

街中に大きな穴 ”シンクホール” があった、という話です。

突然なんの脈略もなく出て来たシンクホール、絶対に伏線ですよね?!

そして奇しくも、この日も9月30日。

実は花様年華シリーズで、この日付が出て来ているのは全てジョングクのNOTEなんです。

このシンクホールについての日記と、ジョングクが倉庫の教室を掃除しているホソクを見た時のNOTEです。

これが関連しているかどうかは分かりませんが、このシンクホールについては少し思い当たる部分があります。

シンクホールというのは、地下に空洞ができることにより表層が崩れ地面が陥没したことにより出来た穴、その現象を指します。

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(もっと小さい穴もシンクホールです)

こういうの、見覚えがありませんか?

 

たとえば、日本語版血汗涙のMV。

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あとはMOS:7のコンセプトフォトとか。

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漠然としたイメージですが、これらは天使と悪魔、善と悪が関連しているように思えますね。

血汗涙のMVでは、穴の前にかけられているの絵画は先ほども言った通り『反逆天使の墜落』ですが、この絵は天使と悪魔が戦っているシーンが描かれています。

悪魔は元は天使だったのです。

天使といえど、出来の悪い者はおり、そんな天使が悪魔となっているのです。

そしてまたコンセプトフォトでは、天使のような装いのメンバーの周りには羽が舞い、しかしその場所は暗く穴の中には漆黒が広がっています。

この相反する二つが、シンクホールとは大きく関係がありそうです。

天界から見た下界、下界に通じる穴・・・とかでしょうか(そんなわけ)

今後回収されるとは思いますが、この辺りが繋がったのは嬉しかったです。

 

 

ジョングクの異変

ソクジン、テヒョンに続いて物語の中で変わって来ているのがジョングクです。

ジョングクは交通事故に遭ってから変わった夢を見ています。

そして何度タイムリープしたとしてもジョングクは事故に遭うんだな・・・という。

ソクジンに対して、そして ”魂の地図” について話している兄たちの蚊帳の外であるジョングク。

チャットルームのメンバーにもなっていません。

それはソクジン以外の兄たちが、交通事故に遭ったばかりのジョングクを気遣ってのことでしたが、悲しくもジョングクの孤独感は増すばかりです。

以前までの記事で何度も書いた気がしますが、家に居場所がなかったジョングクにとって兄たちは本当の家族のように大事な存在でした。

しかしそれも短い間で、皆は一度バラバラになってしまいます。

ジョングクは交通事故に遭った自分を客観的に見ているような夢を見ます。

そしてそれに関係していると思われるソクジンの姿を見ています。

ジョングクを轢いた犯人は、まだどこにも出て来ていません。

 

22年7月26日のジョングクの日記に、ジョングクが事故現場に足を運んだ日記があります。

 

あの夜が思い浮かんだ。大きな月が夜空に浮かんでいた姿、ひっくり返った世界、逆転した視線の中に入って来たヘッドライトの光、僕を通り過ぎて消えた車の形、テールランプの赤い光…。なぜか聴き慣れたエンジンの音

 

ジョングクは兄たちに対し、疑心暗鬼を抱いているようです。

 

「兄たちを信じられないなら、僕は誰を信じればいいんだろう」

 

そしてもう一つ、22年7月24日のジョングクの日記。

 

暗闇の中に消えていったソクジン兄さんの車の上に、その夜僕に向かって近づいてきたヘッドライトの光が重なった。体がぶんと浮きあがってきた感じ、唾を飲み込むことも息もできない瞬間、突然全身が発作的に揺れたときの恐怖。死の影、その瞬間見た車の、バンパーの事故の跡 

 

この一連の内容を読んで「もしかしてジョングクを車で轢いたのはソクジンなのではないか」と思わない人はいません。

というか私は思ってしまいました。

INUのMVが出た時からそういった説は出ていましたよね。

しかしソクジンの日記の内容のどこにもそんな話が出て来ておらず、もしそうなった場合はタイムリープが起こりそうな気がするし、そもそもソクジンはジョングクの事故を知らなかったし・・・と色んな理由があり私の中では無しになっていた説です。

 

ソクジンでないとして、ソクジンと同じ車を使うかもしれない人って誰だろう。

 

ソクジンのお父さん?

 

高校生のソクジンが自分の車持っているなんてリッチだな、とは思っていたんですが、普通に考えると父の車を乗っていた説は十分ありますよね。

もしジョングクがソクジンの車に見覚えがあるのであれば、十分にありうるのかも・・・?

あまりにも黒幕的扱いすぎますけど・・・。

 

そしてこのジョングクの様子と重なるのは、FAKE LOVEのMVかなと個人的には思いました。

ジョングク視点で動いていきますしね。

これについてはまたFAKE LOVEの考察で書きたいと思いますが。

 

ジョングクと皆との間のこの溝が今後さらに大きくなりそうでちょっと怖いです。

 

 

まとめ

次回以降伏線になりそうなもの

  • シンクホール
  • 魂の地図
  • 缶コーヒーと四つ葉のクローバー
  • ソクジンの父の部屋、絵画
  • 再開発と火災事故

 

今回の考察は以上になります。

もし今後また何か浮かんだら追記して更新しようと思います。

皆さんは今回のNOTEを見てどんな風に感じたでしょうか?

私はこんな感じでした。

そして特に書いていないNOTEでもめちゃくちゃエモくて泣きそうになったものもあります。

8月2日のユンギの日記とか・・・もううるうるしました。

あのユンギが曲のタイトルを「一緒なら笑うことができる」って・・・。

ソクジンが何よりも大事にしていた言葉ですね。

どうにかしてソクジンのことを救って欲しい・・・そう思うジンペンの私でした。

次回は血汗涙、FAKE LOVEあたりの更新になるかなと思います。